春の日の記憶

「ときめく心も、君へのドキドキも、全部準備できました。」

美しくも痛い

 

 

2021年を迎えてから、大好きな彼らの歌を聞かないようになって、もう夏を迎えようとしている。

聞くたびにときめいて、私の人生にこれからも存在し続けるのだろうと、大切に一音一文噛み締めていた歌たちが、全部苦しみを増して私にのしかかったからだ。

芸能界という場所が、私たちには想像もできないくらい華やかな反面、暗く、どこまでも真っ黒な世界だと、そんなものわかってる、と私たちはどれだけでも言える。何もわからないから、何も知らないから言えるのだ。

 

ファンの愛してる、ずっと好きだ、そんな言葉が永遠を約束されないものだとしても、好きだと思ったその時の気持ちは無くならない。今も好きだ。大好きだし、誰よりも幸せになってほしい。綺麗な言葉だけ聞いて、綺麗なものだけ見て、一日に溢れる笑顔が少しでも多いといいな、そうやって彼らは私の人生に存在する歌手だった。

 

彼に失望した、そう言えるのかもしれない。裏切りだ、と心の底で思ってるのかもしれない。でもそう思いたくない気持ちがあった。だけど許せない。

どれだけ辛かったのか、追い詰められていたのか、たかが他人でしかない私が、共感し、同情することもできないけれど、逃げる先が一番逃げてはいけない場所だった。そこに逃げないでほしかった。ただそれだけだった。

計画的だっただろうか。罪悪感はあっただろうか。

隣にいる兄や弟たちを見て、何か思わなかっただろうか。

君が、7年を越えて、BTOBとして生きるという道を選ぶことは、他のメンバーの人生の一部を共に背負うことだと思わなかっただろうか。グループとして、永遠を誓うとはそういうことなんだと、思わなかっただろうか。

終わらせることはできたよ。いつだって。

 

私もこの気持ちをどう表現していいか、今もわからないし、これからもずっとわからない。でも、君がこれから罪を償って、ずっと健康に、少しでも幸せなことが多い人生を歩んでいってほしいと心から思ってる。

すばらしい曲を、ステージを、たくさんたくさん私たちに届けてくれて、本当にありがとうと、大好きだったよ、と、はっきりと言える言葉はそれだけ。

 

今日、久しぶりに7人の歌を聴けた。やっぱり私は彼らの歌声に、歌詞に今でもすごくときめく。君の作った音にも、歌詞にもすごく好きだと思える。

これから先、私は以前とは違う立ち位置で、一歩引いたような位置で6人を見守ると思う。それが私の応援の仕方に変わるだけで、変わらずに7人が、BTOBの歌がずっと大好きだよ。

 

 

 

 

 

You Do You

You Do You