春の日の記憶

「ときめく心も、君へのドキドキも、全部準備できました。」

【BTOB】いってらっしゃい、とだけ。

 

自分は大丈夫だと、どこかで楽観していた。彼らがBTOBを少し離れる期間があったとしても、彼らが8年かけて残してくれた音楽や言葉や映像があるから、きっと泣くことはしないと思っていた。

だけど、全然違ったみたい。

 

5/3 ソンジェのインスタが更新されて、えっ!と大きな声を出してしまって、それからなぜかボロボロ涙が出てきた。胸がぎゅっと苦しくなって、どうしよう、と思った。

どうすることもできないし、来るべき時が来ただけなのに。

 

楽観していた。まさか、最初にソンジェが軍隊に行くなんて思ってもなくて、いつかソンジェが行ってしまう時、自分は何歳だろうかなんて呑気に考えていたから。

行かないでなんてそんなことを言う資格はない、それがその国にとっての当たり前だし、出来るなら銃を持たずにいてほしい、なんていうのは推しだからという枠に捉われるべきではないと思う。誰にだってどんな人にだって銃は持って欲しくない。そんな世界があれば世界中ハッピーどころじゃないのだ。だけどもそれができない現実的がここにはある。

 

 

ソンジェのインスタをじっと見つめながら、どうして自分は泣いたのだろう?と冷静に考えてみた。

驚いたんだ、素直に。

ソロを準備したのも、バラエティを卒業したのもドラマを撮ったのも、今思うと全部全部、最後までメロディに何を残せるかを考えた末でのソンジェの選択だったんだろう。

どこまでも優しい人だな、本当に。

 

 

 

ライブ配信でお別れの挨拶もせずに、夜中に動画で歌と言葉だけを残していくという選択をしたヒョンシクも、本当に彼らしいなと思った。

ソンジェに比べて驚かずに、比較的「そっか、行っちゃうのか」と寂しくなったのは、きっと去年ソロアルバムを出した時点でこれが最後だと覚悟していたからだと思う。あの時は受験期で活動もまったく追えなかったな。アルバムをじっくり聴き込まずに春になってしまった。少しだけ後悔してる。

 

しんみりとしたさようならなんていらないんだ。

ヒョンシクの書く歌詞が本当に好きで、ひとつの詩を読んでいるみたいで何度も何度も曲と照らし合わせた。アコギの音が心地よい曲が多くて、切なくて美しいヒョンシクの音楽。それさえあれば時間なんか一瞬で過ぎて、きっと、すぐにまた会える。

 

兵役なんて大したことない、少ししたらまた会える。頭ではわかっていてもやっぱり、なぜか、どうしてか、自分でも分からないけれどきっと寂しくて切なくなる夜が来るんだろう。

だけどそれ以上にメロディは幸せだから、きっと待っていられる。彼らが残してくれたたくさんの音楽と言葉を、これまで以上に噛み締めて、大事に大事に抱きしめて、毎日を生きる。

日常のささやかな瞬間に寄り添ってくれる彼らの音楽を、愛おしく思う。

 

そんなことを考えていたら、毎日を少しずつ一生懸命生きていたら、少しだけ髪が伸びて、更に立派になった彼らが帰ってくる。

その時はおかえり、と満面の笑顔で迎えてあげたい。お疲れ様、とたくさん労いの言葉をかけてあげたい。

 

そしてBTOBが、ずっとずっと一緒に、おじいちゃんになるまで歌い続けてくれたら、それだけで、じゅうぶんなんだ。

 

 

 

どんな別れも悲しくない別れはないけれど

決して最後ではなく 僕たちの永遠を知ると

悲しく待つというよりはときめき待つことになる

僕たちのBTOB7人が再び1つになるその日

互いに向かいあって幸せに笑って会いましょうメロディ

 

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